10w6d、入院5日目
今日は朝からテンションが低い。
暇なのもあるけど、たぶん仕事復帰が見えてきてるからだと思う。
入院は暇でやることなくてつまんないけど、仕事に戻りたいかと言われたら戻りたくはない。
やってもやっても終わらないし、いまいち信頼関係は構築できてないし、それなのに求められるものは大きくて。
頑張らなきゃ、とは思うけど、思うようにはいかない。イキイキと張り切ってる同僚に対して、いいな…と思うと同時に、一歩引いてしまう自分もいて。
辞めちゃいたいと何度も思ったし、今もおもってるけど、じゃあ辞めるか、辞めれば?と言われても、それはそれで決心はつかない。
55vs45で、なんとか「仕事を続ける」が勝ってる感じだ。
子供ができるならなおさら、お金はあればあるほど安心に変わるのは間違いない。
お金さえあれば、とは言わないし、そんな風には思ってないけど、お金がないなら諦めるしかないことも、またたくさんあることも知ってる。
まだまだ、頑張らなくては。
朝ごはんはこんな感じ。
なんだろうねえ、このサラダの寂しさは(笑)
ハム盛り合わせ、って書いてあるからワクワクして蓋をとったら、同じハム(1枚を半分にした半月型のもの)が2枚(笑)
盛り合わせ…なのかな?
そして今朝もまた、お味噌汁は私に優しい。
食前の血糖値は106、食後は131だった。
お昼から友達が御見舞にきてくれた。マッサージがとても上手い子なので、足から手からマッサージしてもらって、コリがほぐれたー。
お昼ごはんはこれ。
プルコギと書かれたこちらのお品。
非常に野性味あふれる素材の味が遺憾無く発揮されており、好きな人にはたまらない味となっていました(その含み方ー!)。
食前血糖値は133、食後は121。
まだまだ120は切れないなり。
夕食前は123。
夕食前から、だんだんとまた気分が落ち込んできた。
血糖値は落ち着いてきたのに、インスリン量はどんどん増えていく。
わかってる、逆だってことは。
インスリン量が増えてるからこそ、血糖値が落ち着いきてるんだってことくらいわかってる。
でも、1回に8単位も9単位も打たないと「普通」になれない。
これから妊娠が進むにつれて、インスリン量はどんどん増えていくと聞いてる。
インスリンは肥満ホルモンだから、よっぽど厳重に食事管理をしないと、太る一方だよ、と主治医は言った。
今、1400kcalで制限されてて、仕事復帰したら1600kcalを目安にと言われてる。
3回の補食を80kcalだとすると、1600-240=1360kcal。
それを3食で割るとしたら、朝ごはんを360にしても、昼と夜は500ずつ。
たとえばファミレスで考えても、500kcal以下のものって、ほんとに数えるほどしかない。
きのこ雑炊かタラコパスタくらい?
売ってるお弁当は、平気で700kcalとかになっちゃう。
そんな制限が、この先ずっと続くのか…
仕事してても、旅行に行っても、ずっとずっとずっと、365日ずっとずっと、カロリー計算をしなくてはいけないのか…
そんなにがんばっても、どんどん増えるインスリンで太っていくんだろう。
太ったら更にインスリンが効かなくなって、また単位が増えるんだろう。
仕事のストレス、食事のストレス、それに初めての妊娠と育児が加わったら、私はどうなってしまうんだろう。
もう全部やめちゃいたい。
全部、なかったことにしてほしい。
1ヶ月前まで、何も気にしないでいい毎日だったはずなのに。
糖尿病は確かにあったけど飲み薬でなんとかなってた。
食べたいものを好きなだけ食べてたから今の体型になったのはわかってるけど、ダイエットもしなきゃ、って思ってたけど、それでもそれはあくまで「意志」の範疇であって「義務」ではなかった。
それが甘えなんだと。
そんなことをつづけて生きていくより、今ちょっと苦労したって健康な体になった方が、長い目でみたら良いことじゃないかと。
わかってる。
でも、気持ちがついて行かない。
急に変わった自分の体と、周りとの温度差と、これからどうなっていくのかわからない怖さと、漠然とした不安。
悲しくて寂しくて、ご飯のお膳を前にしたままボロボロ泣いた。
しゃくりあげて泣いた。
でも、インスリン打ってしまっているから、食べなくてはならない。
ボロボロ泣きながらご飯を食べている自分が、哀れで情けなくて、泣けて泣けて仕方なかった。
食べ終わったあと、旦那が御見舞にきてくれた。
今日感じたことを説明して、わかって欲しいのに、うまく説明できなかった。
旦那は「そうか、もう体なんてどうでもいい、って感じなんだねー」と言った。
そうじゃないんだ。
体なんてどうでもいいとか思ってないし、思ってないから入院してる。
食事療法も制限もがんばって受け入れようとしてる。
自分の高血糖が子供に影響しないように、1日7回の採血もインスリンも頑張ってる。
頑張ってるつもりなのに。
ただ気持ちがついて行かなくて、義務感だけが先に立つから苦しくて、お母さんになるとか考えてもなかった現実が急にやってきて私の日常生活を一方的にかえていって、ついていくので精一杯で。
母にも友達にも言えない苦しさを、旦那にだけはわかって欲しかった。
なのに。
うまく言えなかった自分の責任を棚に上げて、その返事がショックで、私はまた、ボロボロ泣いてしまった。
旦那も家族のこととか仕事のこととか、抱えてるものはたくさんあって、つねに私のことだけを考えてればいいなんてはずはない。
忙しい中で、毎日御見舞にきてくれて、家事も猫の世話も全部やってくれてる。
ほんとは私が、旦那の愚痴とかを聞いてあげたい。
でも旦那はほとんど愚痴は言わないし、私に精神的に頼ろうとはしない。
一時的にでも、頼ろうとはしない。
そういう性格なのか、私が頼りないからなのか。
どっちもだろう。
寂しさはあるけど、そういうものだと思うしかない。
だから、私もなるべく旦那のお荷物にならないように、元気に過ごしていかなくてはならない。
私が旦那に頼ると、旦那の荷物がもう一つ増えてしまうから。
旦那が追い詰められてしまうから。
強くならないと。
元気にならないと。
前向きにならないと。
夜も血糖値をはかって、インスリンを9単位も打った。
もう考えるのはやめにして、寝た。